ちょっと立ち止まってみたら。
見慣れたはずの風景が、
いつもと少し、違って見えた――。
風物詩にのせて贈る、ハートフルショートストーリーシリーズ第2集、梅雨・夏編。
【収録内容】
梅雨の章
●夏みかんの季節
クールな中学生・美伽の家庭教師をすることになったボク。それから、ボクと美伽と、美伽の母親(麻衣子)の不思議な関係がはじまった――
●梅酒の季節
中間テスト前夜。勉強もせずに寝てしまった美宥。そんな慌ただしい朝、父から衝撃の告白が――
●紫陽花の季節
かわいくて人気の彼女と……不釣り合いなぼく。ある日、我慢できなくなったぼくはついに――
●花嫁の季節
長年付き合った彼女との、念願の結婚式。ヴァージンロードを一緒に歩いたのは――別人だった!?
夏の章
●天の川の季節
遠距離恋愛の二人。岳は、スカイツリーでプロポーズしようと決めていたのだが、そこで明日香が言った言葉が――
●ほおずきの季節
篤子と広貴は倦怠期。仕事を再開したのをきっかけに、篤子は別れを決意するのだが――
●花火の季節
二人っきりで見る花火。しあわせな時間のはずなのに、遥は「彼女」の視線を感じた――
●潮騒の季節
寄せては返す、波の音。スニーカーと靴下を両手に持って波と戯れる、彼女。あまりにもできすぎた風景に、智史は思わず、目をそらした――
●あとがき
※各編後に「らいなーのーつ(ミニコラム)」を収録。