電子書籍のつくりかた

[7]でんでんコンバータ

[6]が「EPUB出力機能もある書店サイト」だったのに対し、この「でんでんコンバータ」は、純粋なEPUB作成だけのサイトです。

・でんでん コンバーター http://conv.denshochan.com/

使い方は、
(1) ベースとなるテキストファイルなどを指定
(2) タイトルなど書籍に関する情報を入力
(3) 変換スタート
という手順になります。
単純なEPUBファイルをつくるだけなら、これ以上のものはないというシンプルさです。
生成されるEPUBファイルも、余計なものはない、キレイなEPUBファイルになります。
ただし、少しでも凝ったことをしようとすると、なかなか面倒なことになります。
たとえば、目次を入れる場合、テキストの中に「見出し」を指定しておかなければなりません。この指定方法が、「でんでんマークダウン」です。見出しなら、「# 見出し #」と#で挟むことになります。
完全オリジナルな表記法というわけではありませんが、慣れてない人には「なんだこりゃ」と思ってしまうかもしれません。
この「でんでんマークダウン」記法や、オプション設定ファイルのつくり方さえ理解できるのならば、かなり精度の高いEPUBファイルがつくれるはずです。
実は、作業のシンプルさよりも、この「精度の高いEPUBファイルがつくれる」というのが、でんでんコンバーターの最大の魅力です。
というのも、[5]EPUB出力対応アプリで紹介したアプリにしろ、[6]EPUB作成サイトで紹介したサイトにしろ、あれこれ機能を使っているうちに、複雑な中身(コード)になりがちです。そうこうするうちに、エラーの多いEPUBになってしまいます。「ひとつでもエラーがあったら読めない」というほど、電子書籍は厳密なものではありませんが、トラブルの原因を抱え込んでいることには、違いありません。致命的なトラブルが発生したときでも、複雑な中身(コード)では、修正できずに最初からやり直したほうが早い……なんてことにもなりかねません。
そこへいくと、でんでんコンバーターで作成されるEPUBファイルは、シンプルで精度の高いものになるので、そうしたトラブルが回避できる、というわけです。

 

2013/06/29   admin
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